2004年3月7日(日)13:07

EU憲法の新たな妥協線が提示された模様

ベルリン(AP)

EU憲法をめぐる論議で、ドイツ政府は新たな妥協案を考えている模様である。『フランクフルト一般新聞日曜版』Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung の報道によれば、二重多数決制の決定ラインを引き下げ、ポーランドをはじめとする中小国の同意を得やすい案が検討されているという。

とりわけポーランドとスペインは12月のブリュッセルEU首脳会議において、欧州憲法案の新しい決定方式の規定に強く反発した。憲法案では、加盟国の過半数の賛成、かつ賛成国の人口の総和がEU人口の60パーセントで決定に至ると規定されている。

これまでの妥協案は常に60パーセントラインの引き上げを検討していた。しかし『フランクフルト一般新聞』によれば、今回の案では閣僚理事会の単純多数を若干引き上げることにより、総人口の60パーセントラインが引き下げられる可能性があるという。この案は「ドイツ政府の見方ではポーランドにとって承諾しやすいものとなる」。これでEU大国の強大な役割に対する小国の懸念を和らげることができる、と同紙は報じている。

原題:Offenbar neue Kompromisslinie fur EU-Verfassung aufgezeigt




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